2018年 日本中医学院 夏期特別講座を下記の通りご案内致します。

7月28日(土)、7月29日(日)10:00~16:00 韓 濤 教授
 癌化学療法の副作用に対する中医薬治療
 西洋医学での癌に対する治療は概ね手術治療、化学療法、放射線治療、支持療法等があり、すべての治療は効果と安全性のバランスの上に、成り立っています。
 近年、癌の化学療法に新薬の登場や治療方法の大きな変化により、治療効果が確実に向上しています。一方、それによって消化器症状、末梢神経障害、骨髄抑制など、様々の副作用が高頻度に出現するため、薬を減量したり、治療を中止したりして、治療効果に影響を与えています。
 癌の化学療法による副作用に、多くの場合は西洋薬が対応できません。中国では前から、化学療法に中医薬を配合して癌の治療に広く用いられて、癌の化学療法の副作用が軽減し、良い効果が得られると報告されています。
 本講座では、先ず癌の化学療法による副作用(消化器系、神経系、骨髓系、全身状態:QOL低下など)をまとめ、次に副作用に対する中医学の弁証、治療法(化学療法の治療中、治療後及び予防の目的として治療前の使用など)を紹介の同時に、癌の化学療法の副作用に対する中医方剤の薬理研究も紹介します。最後に、実際の症例を挙げます。
 韓 濤 先生のプロフィール:日本中医学院学長(2018年1月~)。北京中医薬大学准教授、副主任医師,大学院研究生指導教官。国立北京中医薬大学日本校教授、中西医学結合免疫学専攻博士。中国国家衛生部中医師免許試験官、中国北京市教育委員会大学教師肩書き認定審査委員会中医薬グループ長、中華中医薬学会中薬学会分会委員、中国免疫学会終身会員、中華中医薬学会会員。国からの多項科学研究項目を主管する。得意な分野:免疫疾病の中医薬研究と治療。
 1997-1998年、日本国笹川奨学金取得 国立金沢大学にて一年間留学、「抗癌剤の癌細胞のApoptosisへの誘導」の研究。2013年に日本国針師、灸師、按摩・マッサージ・指圧師免許取得。
 発表された代表する論文:1.中西医結合で重症筋無力症の治療の検討;2.重筋霊の免疫調節作用とそのメカニズムについての実験研究;3.重筋霊はEMAG鼠血清IL-4、IFN-rレベルに対する影響;4.重筋霊はEMAG鼠の免疫調節作用に対する実験研究;5.不整脈における中医学治療の臨床方剤組成研究;その他多部の著作が出版された。現在は中医薬の教育、研究、臨床に従事。
 受講対象すべての在校生及び卒業生(有料)、一般の方(有料)、二日間連続講義。



7月28日(土)、7月29日(日)10:00~16:00 李 紅岩 先生
  解剖学
 解剖学とは、生物体の組織や器官の配置、相互関係、および構築を調べることを主要な目的とする学問です。肉眼で解剖しながら構造を調べる肉眼解剖学と顕微鏡によって組織や器官の微細な構造を調べる組織学があります。
 解剖学を学ぶことで、臨床診断や外科的手術の際に重要な役割を果たせる。なお、内臓、骨格、靭帯、筋、神経、脈管などの解剖位置を把握することは、芸術(美術)やスポーツなどにもつながります。本講座では、大量のイラストを使い、面白く理解し易く人体の構造を説明します。気功整体専科を勉強される方だけではなく、中医薬や薬膳を学ぶ皆さんにも大変有意義な講義になると思います。

 李 紅岩 先生のプロフィール日本校非常勤講師。遼寧中医薬大学卒業、2003年東京医科大学医学部にて医学博士号を取得、中国鍼灸・推拿など幅広く教育活動を行っています。
 受講対象医学気功専科在校生(無料)、他コースの在校生及び卒業生(有料)、一般の方(有料)、二日間連続講義。



8月4日(土)・5日(日)10:00~16:00 日本中医食養学会
 調理の基礎・夏と長夏の薬膳料理
 中医薬膳専科の受講者の皆様には、日本中医食養学会により普段の講義とちょっと違う特別講義を用意致しました。調理の基礎(夏の食物の扱い方とスープの基本)や、夏と長夏の薬膳(薬膳ご飯・主菜・スープ・お茶など)の調理実習を行います。
 受講対象中医薬膳専科在校生(無料、申込必要。4、5日には同じ内容ですので、お一人に1日のみのご参加です)。



8月18日(土)・19日(日) 10:00~16:00 呉 晨輝 先生
 中医眼科と中医耳鼻咽喉科の智恵
 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚を合わせて、五感と言います。
情報量から考えると五感の中に視覚が87%、聴覚が7%、触覚が3%、嗅覚が2%、味覚が1%を占めていると言われます。
 現代社会に一番働いてくれている人体の感覚器は目です。故に目の病気も増える一方です。 中医学の観点から目の疲れをとり、目の病気を予防する方法を考えます。糖尿病性網膜症、黄斑変性症など目の疾患に対して、中医眼科学の治療方法を紹介します。
 一方、老齢化が進み、年齢と伴に耳鳴り、聴力減退の方も増え、年齢と関係なく鼻炎、蓄膿証、嗅覚減退などの病気も目立ちます。中医耳鼻咽喉科の観点から発病の原因を紐解き、未病の観点から予防法、病気に対しての治療法も紹介します。
 8月18日中医眼科学:中医眼科基本の考え方、緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、その他
 8月19日中医耳鼻咽喉科学:中医耳鼻咽喉科の考え方、鼻炎、蓄膿症、耳鳴り、難聴、メニエール、その他
 呉 晨輝 先生のプロフィール:1987年北京中医学大学中医学部卒業;1987年~、中国中医研究院(現中国中医科学院)広安門病院にて眼科医師として勤め;1994年~、中国中医研究院(現中国中医科学院)眼科病院にて眼科医師として勤め;1995年来日、拓殖大学留学生別科を経て、株式会社薬日本堂に入社し、相談薬局店長、学術部、漢方スクール専任講師で中医学の講義、教材作りなどで漢方を携わる;2010年~、日中医学研究所に入社、学術部部長として中医学教育を担当し、日本全国で本格的な中医学の普及に力を入れている;2016年~、北京中医学大学日本校中医中薬専攻科講師として勤め;2018年5月~日本中医学院副学長。

 受講対象すべての在校生及び卒業生(有料)、一般の方(有料)、二日間連続講義。

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