現在の中医臨床研究科コースの講義内容をさらに豊富させ、ひと月に一つのテーマ(病名)を2回(5時間)に渡って授業します。1回目の授業では、弁証論治方法及び関連知識を教授が詳しく解説した後、典型的な症例を挙げ、診断方法と診断のポイントを説明します。2回目は、受講生の皆さんが弁証論治をし、教授に添削と解説を受けます。弁証などを分析した後、治療原則の決め方、治療方法(処方と生薬の加減)など、いわゆる弁証論治のトレーニングを行い、受講者が実際の臨床に応用できるように指導致します。なお、通信教育の場合は、遠方で通学が困難の方に上記の中医臨床研究科の講義内容を録画し、ネットにアップして、後日の観覧(ダウンロード可)となります。
講義のテーマ | 担任教授 | 講義の日程 | 時間 |
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蕁麻疹 | 韓 涛 | 2023年4月2日、16日 | 16:30~19:00 |
肺マック | 呉 晨輝 | 5月7日、21日 | 16:30~19:00 |
免疫不全症(全身性エリテマトーデス) | 韓 涛 | 6月4日、18日 | 16:30~19:00 |
発汗障害 | 呉 晨輝 | 7月2日、16日 | 16:30~19:00 |
パーキンソン病 | 韓 涛 | 9月3日、17日 | 16:30~19:00 |
気分の落ち込み | 呉 晨輝 | 10月15日、29日 | 16:30~19:00 |
がんの化学療法の副反応 | 韓 涛 | 11月5日、19日 | 16:30~19:00 |
痰涎症 | 呉 晨輝 | 12月3日、2024年1月21日 | 16:30~19:00 |
中耳炎・突発性難聴 | 韓 涛 | 2月4日、18日 | 16:30~19:00 |
貧血症 | 呉 晨輝 | 3月3日、17日 | 16:30~19:00 |
中医薬膳研究科の目的
中医学理論に基づき、セルフメディケーションと食事指導の応用力を身につける。
講義方法
講義及びグループ討議等により、弁証施膳の実際を学ぶ。
令和5年より、調理実習も加わりました。
食養薬膳・食療薬膳、いずれも季節・体質・個人的な体調などに合わせて施膳し、献立を立てることです。中医薬膳は、中医学理論に基づくもので、対処療法と原因療法があります。本コースでは、中医学の基礎知識や食材の効能・食材の選び方・特定の病証に対する弁証施膳の方法などを勉強することができます。
薬膳づくりのレベルアップをすることが目的であり、中医薬膳を勉強された方が受講対象者です。中医薬膳専科を卒業後も薬膳の勉強を続けたい、健康維持だけでなく疾病治療に役立てたいなど、薬膳学の知識を深めたいと考えている方にお勧めの講座です。
毎回異なる内容を取り上げていきます。また、どのタイミングからでも受講可能です。
講師紹介
阪口 珠未(さかぐち すみ)
1991年より4年間、北京中医薬大学に文部科学省公費留学。中医学を学び、付属病院と薬膳レストランにて臨床と実習を行う。帰国後、生家の兵庫県のサカグチ薬品にて漢方カウンセリングを行う。1999年漢方キッチン(株)を設立。美味しくわかりやすい薬膳料理研究の草分けとして新聞連載、雑誌取材など多数。薬膳料理教室の開講や食品開発などを行う。
小池 美枝(こいけ みえ)
外資系企業にて、ブランディング、PR・宣伝の責任者として 25 年間従事。
2018 年 北京中医薬大学日本校(現日本中医学院) 薬膳専科卒業、同年国際中医薬膳師取得。 中医薬膳茶師取得。 2019 年 北京中医薬大学 北京本校にて、薬膳研修終了。 2022 年 3 月 北京中医薬大学 日本校 中医中薬専攻科卒業。
薬膳料理教室-養食のカウンセリング、献立、西洋医学との連携 (担当病名:パーキンソン病、慢性腎炎による人工透析、乳がん、咽頭がん、 痛風、糖尿病、拒食症など)、耳で聴く薬膳「笑う薬膳」の番組をもつ。
2019 年 株式会社アール・ド・ヴィーヴルを設立。 食のプロデュースと、食医(薬膳師)としての業務を行う。
テーマ | 担任教授 | 講義の日程 | 回数 |
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薬膳は中医学である | 小 池 | 令和5年1月21日 | 1回 |
月経痛 | 阪 口 | 令和5年2月11日 | 2回 |
帰経・佐使の使い方 | 小 池 | 令和5年2月25日 | 3回 |
うつ・老人性うつ | 阪 口 | 令和5年3月11日 | 4回 |
日々是 扶正祛邪 | 小 池 | 令和5年3月25日 | 5回 |
眼の老化・眼精疲労 | 阪 口 | 令和5年4月8日 | 6回 |
食材にも色々な顔がある | 小 池 | 令和5年4月22日 | 7回 |
消渇 糖尿病 | 阪 口 | 令和5年5月13日 | 8回 |
ココロを整える薬膳 | 小 池 | 令和5年5月27日 | 9回 |
壮年期の男性 | 阪 口 | 令和5年6月10日 | 10回 |
世界の薬膳①「アジア料理」 | 小 池 | 令和5年6月24日 | 11回 |
フレイル・やせ | 阪 口 | 令和5年7月8日 | 12回 |
調理実習①おもてなし薬膳~薬膳コース料理 | 小 池 | 令和5年7月22日 | 13回 |
脳腸関係(脾・心) | 阪 口 | 令和5年9月9日 | 14回 |
世界の薬膳②「ヨーロッパ料理」 | 小 池 | 令和5年9月23日 | 15回 |
高血圧 | 阪 口 | 令和5年10月7日 | 16回 |
世界の薬膳③「日本の洋食」 | 小 池 | 令和5年10月21日 | 17回 |
感染症・風邪 | 阪 口 | 令和5年11月11日 | 18回 |
調理実習②塩分を使わなくてもおいしいスープ | 小 池 | 令和5年11月25日 | 19回 |
冷え | 阪 口 | 令和5年12月9日 | 20回 |
1.気功治療 外気治療の実践
2.ディスカッション
①他の治療方法の併用(整体治療及び生活指導など)
②代替治療方法の検討及びその比較
担任講師 宋海君(そう かいくん)
中国邯鄲に生まれ、5歳より祖父母より伝統気功を修練しはじめ、7歳に邯鄲市武術団に入団。2年後に、河北省武術チームに入団。85年邯鄲医学院を卒業、市センター医院にて医師を勤め、中国気功科学研究会特別会員。89年中国全国精英気功大会気功団副団長を経て92年来日。93年より北京中医薬大学日本校教授。現在世界医学気功会理事やニュージーランド国家武術気功協会名誉主席として、気功の普及教育に活躍しています。
上級クラス (第一土曜日) |
中級クラス (第二土曜日) |
初級②クラス (第三土曜日) |
初級①クラス (第四土曜日) |
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1 | 2023年2月4日 | 2023年1月14日 | 2023年1月21日 | 2023年1月28日 |
2 | 2023年3月4日 | 2023年2月11日 | 2023年2月18日 | 2023年2月25日 |
3 | 2023年4月1日 | 2023年3月11日 | 2023年3月18日 | 2023年3月25日 |
4 | 2023年5月6日 | 2023年4月8日 | 2023年4月15日 | 2023年4月22日 |
5 | 2023年6月3日 | 2023年5月13日 | 2023年5月20日 | 2023年5月27日 |
6 | 2023年7月1日 | 2023年6月10日 | 2023年6月17日 | 2023年6月24日 |
7 | 2023年9月2日 | 2023年7月8日 | 2023年7月15日 | 2023年7月22日 |
8 | 2023年10月7日 | 2023年9月9日 | 2023年9月16日 | 2023年9月23日 |
9 | 2023年11月4日 | 2023年10月14日 | 2023年10月21日 | 2023年10月28日 |
10 | 2023年12月2日 | 2023年11月11日 | 2023年11月18日 | 2023年11月25日 |
日本中医学院は、2013年4月から医学博士李 玉棟先生より『心と体、中医推拿療法』、『運動器系疾患の中医推拿療法』『中医学の理論と実践』などの講座を開設しております。中医学と現代医学の知識を踏まえ、統合医学的に本質を追及し、オープンディスカッション形式での授業は好評されております。他のコースに通われている方々にも推拿の実技を履修できるように、引き続き2020年4月からは『現代医療との統合と心身医療(理論編)』及び『推拿実技の基礎と応用(実技編)』を開講致します。理論中心と推拿実践の授業を分け、理解を深めるという内容を下記のようにご案内致します。
100年ぐらい前から、「中医はいつも病気を治癒できるけど、その治癒できる理由を上手く人に説明できない」ということがあります。そのわけで、中医排除論も上がり中医の低迷期もありました。又は、理屈はたくさん覚えていますが実践には上手く応用できないことも沢山あります。
現在、中医学を含めて、伝統医学のブームが益々あがるにも関わらず、残念ながら「その治癒できる理由が上手く人に説明できない」という現実が大きくかわりがあるとは思い難いところです。現代医学の分子生物学・遺伝子医学などが発展する結果、中医学の先進性を証明する材料が沢山見られます。
東洋と西洋の知識を生かして人間本位から生命の角度から統合医学的に健康と病気の本質を説明する。医学の治癒事実を最も多い人が理解納得するように中医学の理解を深め、中医学的な基礎理論(陰陽説など)の理性的な説明を試みます。
正答のない生命の意義を探究する中、生命の快楽を十分に享受する陽の力と生命苦痛を黙々耐える陰の力を理解し、崇高な敬意を払います。己を知るために学ぶ、他人と混じり合う中に応用する、世界を理解することで確認します。『明得・説得・信得・行得』によってその場しのぎ的な癒しより、魂の安寧(安心定志)の極致を修行します。
1)最新の現代医学の解剖・生理学教科書を基に、絵と図表を使い、人間の基本的な構造と機能及び命を営むメカニズムを分かり易く説明する。
2)実例を通して、中医学と現代医学の治療思想の異同を分析するにより、中医学の癒病理由は病因・病位・病理以外、人の自我治癒能力の重視する思想を理解し、即ち、中医学は疾病医学より健康医学、物質科学より生命科学、知識論より実践論である。
3)「養生・治病は本を必ず求む」と謂われ、その本は何ですか、《素問》曰:“善言天者、必応于人。善言古者、必験于今。”気功推拿などの実践しながら身体の納得も重視する。
アカデミー的に(理論)と実践的に(体感)両方面を確認しながら『医道』を極めていきたいと思います。『道』とは、考える頭と行う体と統合すること、即ち『知行合一』です。医療の理論(例え病理学)は科学ですが、医療の実践(例えば治療学)は科学だけでなく、心理学もあり、信仰心もあり、言わば『虚往実帰』もありますが実践が必要です。有志の方々と一緒 open discussionのかたちで行う予定です。興味がある方々は奮ってご参加下さい。
第1、3(5)日曜日16:30~19:00 (5月に変則あります)
回数 | 内容①:現代医療との統合と 心身医療(理論) 原則は第1日曜日 |
回数 | 内容②:推拿実技の基礎と応用(実技) 原則は第3日曜日 |
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1 | 2023年4月2日 | 2 | 4月16日 |
3 | 5月7日 | 4 | 5月21日 |
5 | 6月4日 | 6 | 6月18日 |
7 | 7月2日 | 8 | 7月16日 |
9 | 9月3日 | 10 | 9月17日 |
11 | 10月15日 | 12 | 10月29日 |
13 | 11月5日 | 14 | 11月19日 |
15 | 12月3日 | 16 | 2024年1月21日 |
17 | 2024年2月4日 | 18 | 2月18日 |
19 | 3月3日 | 20 | 3月17日 |